弁護士 小 倉 秀 夫
とりわけ法人等の団体や著名人系の場合、ある程度定番化したデマが広がっているときは、公式サイトや公式ブログ等を用いて、積極的に正しい情報発信をすることも有効です。
法人等や著名人系は、定番化したデマに真っ向から反論していこうと思ったら、1対多の消耗戦を余儀なくされる危険があります。定番化したデマを打ち消す情報を公式サイト等で公表するというのは、その種の徒労を防ぐことができます。
そして、公式で情報提供することの利点の一つが、ファンがアンチに対抗する際に参照しやすいということです。公式サイトで提供されている情報なら、Wikipediaで引用しても何の問題もありません。
ただし、公式サイトで提供する情報は、法人等としての正式な見解を示すものとなりますから、後で訂正をしなくとも済むように、また、できるだけ揚げ足を取られないようにするために、慎重に慎重を期することが重要です。ですので、この段階で、ネットの言論環境に詳しい弁護士に相談しておいた方が良いと思います。
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